去勢手術後の犬の餌(ドッグフード)選び
去勢手術をすると体質が変わる
トラブルを避けるために去勢手術を施すという決定をする飼い主も多くいます。
去勢手術をすることによっていろいろなリスクを減らすことができますが、どうしても体質の変化が愛犬に生じますので、それに合った対策を施すようにしてあげましょう。
一つの大きな変化は、体重が増えやすくなるということです。
同じ量の犬の餌を与えているとしても、去勢手術をしていない犬よりもずっと太りやすい傾向になります。
また、中には運動量が減る犬もいますので、より肥満傾向が強くなります。
そのため、飼い主がしっかりと肥満防止に努めることが、生活習慣病を防ぐためのカギとなります。
カロリー量を抑えるように工夫してドッグフードをあげる
去勢手術をした愛犬は、他の犬に比べるとかなり太りやすくなります。
そのため、犬の餌の量を減らしてカロリーを上手に合わせてあげる必要があります。
ドッグフードのパッケージには、それぞれの犬種と年齢に応じたカロリー摂取量、そして犬の餌の量が記載されていることがほとんどですが、その通りにあげていると去勢手術をした犬には多すぎます。
そのため、5パーセントから10パーセントくらい少なめにしてあげてみると良いでしょう。
とはいえ、それぞれの犬によって必要なカロリー量は異なりますので、こまめに体重を測ってあげて、愛犬にぴったりの量を決めるようにしましょう。
たんぱく質が多く含まれていて栄養価の高いドッグフードを選ぶ
去勢手術をした犬の場合は、食べる量を減らしてあげる必要がありますが、食事の量が減ると摂取できる栄養分の量も減ってしまいます。
理想的なのはカロリーの量だけを減らして、たんぱく質やビタミン類などはそのままの状態で食べてもらえることです。
そのため、ドッグフードを選ぶ際には高たんぱくで、ビタミンなどがしっかりと含まれているものを探すようにしましょう。
安価な穀物が使用されているものは、たんぱく質の量の割に炭水化物や糖質の割合が多くなってしまい、カロリーが高くなります。
できるだけ栄養バランスの優れたものをあげる必要がありますので、いろいろな商品を見比べて栄養価の高いものを選ぶことが肝心です。
関節炎などの病気や怪我に注意する
去勢手術をすると太りやすくなりますので、カロリー制限をして体重をコントロールしてあげなければなりません上手に犬の餌を選んであげないと、栄養状態に偏りが見られるようになり、病気や怪我をしやすくなります。
特に足に大きな負担がかかって関節炎になりやすくなるということも考えられます。
肥満傾向にあるとなおさらこのリスクが高まりますので、関節を強くするための食事内容にしてあげましょう。
筋肉を増強するために良質のたんぱく質を多く含むものや、グルコサミンやコンドロイチンなどの関節を作る成分が配合されている商品を選ぶのも有効です。
犬の餌・ドッグフードを上手に選ぶことで、愛犬の体型を維持して健康的な生活を保つことができますので、飼い主がじっくりと考えてあげましょう。