犬の餌(ドッグフード)に含まれるたんぱく質の種類
犬も人間と同じように栄養バランスの取れた食事を必要としますが、中でもたんぱく質の摂取はとても重要です。
雑食動物ではありますが、やはり肉類の摂取量の割合は高く、しっかりとたんぱく質を摂らないと病気や怪我のリスクが高まります。
そのため、犬の餌の主要な栄養分はたんぱく質となります。
しかし、コストを売りにしているドッグフードの多くは、たんぱく質の含有量が少なく、代わりに炭水化物や糖質の割合が高くなっています。
特に犬は甘い味を好む傾向があるため、食いつきを良くするために甘味料をたくさん入れているものもあります。
しかし、長期的に見ると肥満を引き起こしたり糖尿病になったりするリスクが高まりますので、こうした商品は避けた方が無難でしょう。
質の高いたんぱく質を含む犬の餌を選ぶ
単にたんぱく質がたくさん含まれていれば良いということではなく、質の良いものを選ぶ必要があります。
というのも、ドッグフードの中にはコストを下げるために、4Dミートと呼ばれる肉類を使っていることがあるからです。
この4Dとは、死んだ動物、病気の動物、障害のある動物、死にかけている動物の略で、本来食品として利用されないものを使用しているのです。
そして、純粋な肉の部分だけでなく、骨や内臓、爪や脳など動物のすべての部分を粉砕して使用しているケースも多く、その安全性には疑問符が付きます。
そして、何の肉を使用しているかが分からないことが多いため、出所がはっきりとしていないというのも問題です。
こうした肉類を与えるのは、愛犬の健康という観点から見るととてもリスキーですので、しっかりとした材料を使っている犬の餌を選ぶようにしましょう。
鶏肉やサーモンなどをたんぱく源としていることが多い
材料にこだわりを持っているドッグフードでは、しっかりとどの肉を使用しているかを表示しています。
いろいろなタイプのものがありますが、肉類としては、ラムや馬肉、牛肉、鶏肉などがよく使われています。
また、脂身が少なく良質のたんぱく質を含むということで、サーモンを使用しているプレミアムペットフードもよく見られます。
無駄な脂質を摂らせないためにも、鶏を好んで使うメーカーも多く、しっかりとした体を作るのに適した栄養バランスとなっています。
単に肉類を使えば良いというわけではなく、どの肉を使うかによっても栄養バランスが変わってきますので、犬種や年齢に合ったものを選ぶようにしましょう。
穀物フリーのものを選ぶようにする
このように、犬の成長のためには高たんぱく質であることがとても重要ですが、多くの犬の餌では穀物をたくさん使っています。
具体的にはトウモロコシが多く、安く材料を調達できて犬の餌のかさ増しになるため、コストを下げるには最高だからです。
しかし、こうした穀物の使用が多いものは、炭水化物の比率が高くなりますし、犬によっては穀物アレルギーを持っていることもありますので、愛犬の健康を考えるのであれば、穀物フリーのドッグフードを選ぶことが肝心です。